二酸化炭素削減-50% 無謀な目標

 洞爺湖サミットで議論されているこの目標。これほどまでに「画餅」という形容が当てはまるものもそうそうあるものではない。

 1997年京都議定書では、2012年までに、1990年を基準として6%二酸化炭素排出を削減することを目標として議決した。
しかしそれから11年。排出量は現在、基準年より6.2%増加している。(環境省発表)

 人間が生きていく、経済活動をすれば二酸化炭素は出る。技術革新があれば二酸化炭素は減るかもしれない。しかしそれでも充分でないときは、人間が(企業、家庭、生産者、消費者問わず)我慢をするしかない。化石燃料を使うことは悪となってしまう。

 そして我慢ができるのなら、11年前に目標を掲げたのだから、現段階で削減できていなければおかしいのである。しかしそれがうまくいっていない今、どういう道筋でこれまでの分を取り返し、あと4年で12%削減できるのか。

 本来このことを真剣に発信しなければならないはずである。発信しないのは、結局どうにもならないと思っているか、優先事項として考えていないからである。

 大多数の人間が、自分たちの生活を変えようとは思っていないし、目標がどうなろうとも関係ないと思っているのだ。

 そして各国首脳はまた非現実的な数字を出して、笑顔でロビートークをしている。その図太い神経、私には理解を超える世界である。


 同じようなことを考えてらっしゃる方のリンクを張っておきます。
 http://d.hatena.ne.jp/komachan/20080331/p1